【注意】全館空調はいらない 後悔・失敗する前にメリットデメリットを確認してから採用しましょう

悩み人
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ハウスメーカーから全館空調を薦められています。聞く限り快適そうなのですが、実際使ったことがないので不安です。

こんばんわ、りんたかです。上記のお悩み解決します!

お悩み解決人、りんたかの経歴

・全館空調に携わって10年

・年間400棟ほど施工している会社に勤める

・複数のハウスメーカー、工務店での打ち合わせ施工実績あり

夢のマイホームを建てるなら、快適な家にしたいですよね(^-^)

その快適には、「空調」は欠かせないものです。

どんなに高級な家でも、どんなにこだわった家でも、空調が効果的でないとすべて台無しになります。

そんな中、最近では「全館空調」が最良ではないかという意見が非常に多くなっております。

しかし、筆者は全館空調はいらないと思います

本記事では、「全館空調」の特徴、そして「メリット」「デメリット」をプロの目線からご紹介していきたいと思います。裏話もありますのでw

リアルタイムで検討している方はぜひご一読下さい(^^)v

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全館空調とは

引用元 株式会社デンソーソリューション

「全館空調」とはその名の通り、家全体を空調するシステムのことを指します。

各部屋にエアコンを設けるのではなく、空調機を小屋裏、もしくは機械室(半畳ほど)に1台設置しダクトを使いすべての空間に冷暖房を行きわたらせるものになります。

全館空調でできること
  1. 冷暖房
  2. 24時間換気
  3. 空気清浄
  4. 加湿(メーカーによる)
  5. 除湿
  6. 部屋ごとの風量制御(メーカーによる)

全館空調の主な機能は上記になります。

取り扱いメーカーとしては、デンソー、東芝、アズビル、三菱などが有名ですがやっていることは基本すべて一緒。

その中で、各メーカーで付加価値を付け差別化を図っているかたちになります。

ここで注意。全館空調メーカーは各ハウスメーカーに紐づけされているのでどの全館空調でも採用できるわけではありません。

取り扱いハウスメーカー

・三井ホーム⇒デンソー、東芝

・三菱地所⇒三菱

・住友林業⇒アズビル

上記のように、扱えるメーカーが決められています。検討中の方がいらっしゃったら注意してくださいね。

滅多に聞けない裏話1

ここで裏話をひとつ・・

全館空調自体、ハウスメーカーに知識はほとんどありません。

そのせいか、いいことしか言わない傾向があります。ですが知識がないのはまだいいです。ネットで調べれば誰でも得ることができるので。

しかし、計画中のプランニングに反映されない場合は注意してください。全館空調はダクトを家中に通すので、そのスペースが必ず必要になります。

注意して見ておかないと、着工間際になって収納が小さくなります天井下がりができますと言われかねませんよ・・(^_^;)

メリット

温度のバリアフリー化

引用元 株式会社デンソーソリューション

全館空調の最大のメリットはなんといってもこれ!

各居室はもちろん、洗面室、廊下、玄関などこれまで空調できなかったところも冷暖房の対象になります

家中の温度が均一化されるためどこにいても快適なのはもちろん、急激な温度変化で起こるヒートショックを軽減することが可能です。

空間の自由度が広がる

引用元 株式会社デンソーソリューション

これまで設置していた壁掛けのエアコンではなく、天井または壁にグリルが付くだけになるので、空間がスッキリとし、吹き抜けなどの間取りの自由度も格段にあがります

また室外機の数も1台、もしくは2台で済みますので外観も損ないません。

部屋干し効果も

これはメーカーとして全館空調の特徴とはうたっていないのですが、引き渡ししたお施主さんから多く聞かれる効果です。

全館空調の場合、家中の空気が常に動いていますので部屋干しに良い効果を与えているようです。ただあくまでメーカーとしては全館空調の機能とは言っていないので過度の期待は禁物です。わたしもお施主さんに説明するときはあくまでオーナーの意見のひとつですと説明しています。

デメリット

すみません、おそらくデメリットの方が多く書くと思います・・。

コストはかかりますので覚悟を

全館空調の場合、通常の壁掛けエアコンより費用がかかります

機械本体自体が高額ということもありますが、そのほかにもダクト部材や施工費用など壁掛けエアコンではかからない費用がありますので必然的に高額になります。

ここまでは容易に予想がつくかと思いますが、問題はここから・・。

機械耐用年数は10年で設定されています。必ず10年で交換ということはないですが経験上、12~13年で大がかりな交換が必要になっています。例えば室外機やファンモーターの交換など。数十万円です・・。

困ったことに、新築で全館空調を入れる費用と10年後に交換をする費用はハウスメーカー内での経費が異なります。交換のときの方が割高なんです。

それは納入単価や施工単価が新築とリフォームで異なることが理由なのでどうしようもありません。もちろん量販店ではできないので値引きの交渉や比較も困難。

壁掛けエアコンではれば数万円で済む交換も、全館空調の場合は数十万円になりますので注意してください。

さらに、新築で入れた全館空調も1年に1度のメンテナンス契約が必須になります。費用としては2万~3万/年が相場かなと。(三菱は10年無料です)

上記のように、初期費用、交換費用、メンテ費用、この3点が通常にエアコンよりもかかりますので全館空調を検討する場合は詳細な説明をうけるようにしてください。

契約時に説明を受けていなかった。とおっしゃってる施主さんもいるので・・。

クレームランキング1位

全館空調の最大の敵、それは乾燥です。これは引き渡し後のクレーム第1位ですw

全館空調は、非常に優秀で快適なものです。しかし万能ではありません。加湿に関してだけはポータブルの加湿器に助けてもらうしかないんです。

もちろん全館空調の機能に加湿が付いているものもありますが、それはあくまで過乾燥を防いで建物にダメージを与えない程度のものです。快適さ目的ではなく、湿度もおそらく5%から10%くらいしかあがりません。

加湿性能だけで言うのであれば、唯一アズビルがいいかもしれません。加湿性能は非常に高いです。おそらく40%以上まで加湿できると思います。(しかし高額です・・)

筆者もそうですが、乾燥肌の方や女性には非常に大きな問題です。快適に過ごすには温度と湿度のバランスが重要ですので乾燥が苦手な方には正直全館空調はおすすめできません。

過去に冬場の湿度が20%までしか上がらないとクレーム対応した経験もあります(^_^;)。

繁忙期の故障はお手上げかも

すぐにはきてくれません・・。

これは施工店やその日の予定にもよるかと思いますが、故障の連絡を入れてからメンテナンス員がすぐに駆け付けるということは難しいです。繁忙期は特にです。

たまたま近くにメンテナンス員がいた場合は比較的早く来てくれると思いますが、朝イチで連絡をを入れた場合、早くてもその日の夕方、翌日の午前中になることが多いと思います。

真夏や真冬、来客予定がある日などに故障した場合は非常に困りますよね・・。

唯一できる対策としては、どこか1部屋だけでも個別エアコンをつけておくことです

真夏、真冬に故障した際の避難部屋を作っておくことで最悪の事態を防ぎましょう!

建物との相性を確認せよ

全館空調と相性の良いのは高気密・高断熱の家です。最近の家はどこも性能が高く条件を満たしていることが多いですが、どうしても建物工法やメーカーの考えによって差がでてきます。

一般的にはパネル工法の方が良いとされていますが、実は重要なのは工法ではなく設備処理です。

家の中は配管やダクト、配線などが想像以上に通っています。その際に建物に穴をあけて配管しますのでどんな工法だとしてもそこの処理をきちんとしなければ一緒。

外気が入ってきてしまい空調負荷高くなります

しかし、施主のあなたが現場でチェックなんてできません。大工さんや職人さん、または設計士さんなどに任せるしかないのです。

全館空調を採用する際は、携わる人が特に大事です。契約時や打ち合わせ時に少しでも不安を感じるようでれば避けるべきです。逆に信頼できる設計士さんなどに出会えることができれば安心して任せて良いと思います(^^)v

あとは採用棟数などを比較して、そのハウスメーカー自体が全館空調が得意かどうかを見極めることも必要ですね(^-^)

滅多に聞けない裏話2

ここで裏話をひとつ・・

最近の異常気象で、温度や湿度が高くなっています。10年前と比べると絶対湿度なんかも上がっています。

これが全館空調にどんな影響を及ぼすかというと・・・結露します・・。

ダクト内には冷えた空気が流れている、そしてダクトのまわりは熱い空気がある。この温度差で結露します・・。

2年ほど前から結露の件数が増えており、天井にシミができたり、点検口を開けたら水が垂れてきたなど聞くようになりました。

これまでは問題なかったお宅でも発生しているので要注意です。対策としては、プランニングの段階から余裕もったダクト計画をすること。

狭い空間にダクトをギチギチに通してしまいますと、まわりの熱い空気に流れが出来ず、熱が滞留し結露になりやすいです。

この結露に関しては、ここ数年の増加傾向は異常です・・。四季がある日本なので根本的な解決は難しいとは思うのですが、せっかくの家がフタを開けたら水浸しとかはちょっと残念ですよね・・。

設計士さんや、営業さんに相談して、間取りと全館空調のバランスが上手くとれるような計画にしてもらいましょう、計画段階からリスク回避することで引き渡し後の生活が大きくかわりますからね!

まとめ

全館空調ほんとにいりますか?

わたしは10年やってますが全館空調はいらないと思います。いや正確にいうと全館空調だけでは採用したくないです。

機械ものなので、故障は必ずしますし、突然使えなくこともあります。

どこか一部屋に個別エアコンを入れるという、先ほどの条件であれば採用します。

快適で便利なシステムであることは確かなので(^-^)

日頃の快適さというものは、時間が経つと当たり前になっていき、故障などによって生じた不便さが際立つようになります。これは例外なくだれもがそうです。

これからの生活を大きく左右するシステムですので、慎重に検討してみてくださいね。



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